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2024/03/07

【20代の若手!】SESで活躍する最年少エンジニアの日常と今の悩み、将来のキャリアビジョンとは?

少子高齢化社会が進んでいることによる人材不足、特に若手の激減はさまざまな業界で問題視されています。年齢層が比較的若いといわれているIT業界においてもこの傾向が見られ、危機感を募らせている現場も多いのではないでしょうか。

当社、アイ・ディ・エイチにおいても事業の長期的な継続と発展、そして組織や企業文化の活性化が期待できる若手人材の採用と育成を重視しており、採用チームは日々将来有望な若き力の開拓に力を入れています。

そこで、今回ご紹介するのは当社最年少エンジニアであるM.Kさんです。
弱冠22歳、経験2年目の超若手エンジニアであるM.KさんがIT業界に足を踏み入れたきっかけや現場デビューのエピソード、当社へ入社した経緯、今の悩みや今後の目標などを語っていただきました。
前回は55歳の最年長エンジニアO.Kさんの活躍をご紹介しましたが、今回は当社で奮闘する若手エンジニアの実像に迫ります!

【M.Kさんのプロフィール】
経験2年目、現時点(2024年)でアイ・ディ・エイチ最年少のインフラ/ネットワークエンジニア。現在はクラウド(Microsoft Azure)を専門とするインフラエンジニアとして活動しています。IT系スクールで学ぶエンジニア志望者が多い中、M.Kさんは最初に入社したSESが実施する1ヶ月研修のみで現場デビュー。実務で学びながらスキルを身に付けた若き”叩き上げ”エンジニアでもあります。向学心旺盛で、インフラ系職種では有利となるCCNAやAZ-900の資格は早期に取得済み。自ら積極的にスキルを習得する姿勢は高く評価され、未経験の製品やシステムを任される機会も多いのだとか。趣味は遠出(下町好き)とゲーム。次に行ってみたいのは高尾山だそう。

レールから外れた後に求めたのは「手に職」。エンジニア職との運命の出会い

<M.Kさんは少し前まで大学で商学を学ぶ女子大生でした。そのまま行けば多くの学生と同様にキャンパスライフを楽しみながら単位を取得し、就職活動に励んでいたこことでしょう。ところが……>

―私は大学を中退しています。しかし、思い切って中退したものの、その後に具体的なプランがあったわけではなく、途方に暮れる時期を過ごすことになりました。大学生という肩書きを自ら捨てて手にしたのはありあまる時間と焦りです。

徐々に「この時間を無駄にしたくない。何かしなければ」と居ても立っても居られなくなり、ありとあらゆる仕事を調べてキャリアプランを考え始めました。

世の中には多種多様な仕事がありますが、私が心惹かれたのは「手に職」、つまり、何らかの技術で成り立つ仕事。出産や育児、介護など、どのようなライフイベントがあっても続けられる技術職は女性として生きるうえで大きな武器になると思ったのです。

このような経緯で私はエンジニアを目指すことになりました。多くのプログラミングスクールではWeb開発のエンジニアを推しているようですが、私が選んだのはインフラ系エンジニア。他のエンジニア職種と比べて高度なプログラミングスキルが必要とされないため(不要なわけではありません)未経験でもチャレンジしやすく、しかも高需要であると聞いたからです。

真偽のほどは……初めての社会人経験となる1社目のSESですぐに判明します。―

1社目のSESへ入社。1ヶ月の研修を経て現場に出るも歯が立たず

<M.KさんはIT系のスクールを経ずに未経験者でも受け入れるSESに入社します。1ヶ月の研修を経て現場に出ましたが、当初耳にしていた「未経験者でもチャレンジしやすい」というのは違っていたようです。>

―確かに、インフラ系エンジニアは他のエンジニア職と比べると未経験者にも門戸が広く、開発系ほど高度なプログラミングスキルは求められません。しかし、インフラにはインフラの難しさがあります。1ヶ月の研修でサーバーに触ったり、コマンドを操作したりすることが楽しく、「この調子ならやっていけそうかも」と感じた私でも、いざ現場に出るとわからないことだらけ。歯が立たなかったのです。現場の雰囲気自体は非常に良く、失敗には寛容でしたが、多忙ゆえに新人があれこれと質問できる状況ではありませんでした。ならば、先輩たちの仕事を見ながら、わからないことは自学自習するしかありません。現場では努めて明るく振る舞うも、実際は「わからない・調べる・実践」を繰り返す”鴨の水かき”状態。

多くのエンジニアも同様の経験をしていると思いますが、現場デビューしてしばらくの間が一番きつい時期ではないでしょうか。―

見習いエンジニアに突如転機到来!登録していたWantedlyでカジュアル面談の連絡が……

<エンジニアとして現場に出るようになってから1年半が経った頃、M.Kさんに転機が訪れます。>

―現場に出て1年半が過ぎようとしていた頃、私に転機が訪れます。すぐに転職するつもりはなかったものの、何気なく登録していたWantedlyを通してカジュアル面談の連絡が届きました。現在所属するアイ・ディ・エイチからです。面談では現在のスキルや経験で参画できる案件や単価など、かなり具体的な話が出たことに驚きました。経験1年半の見習いエンジニアに転職のチャンスはないと思っていましたし、何よりも提示された単価50万円には思わず息をのみました

ここに移ろう。転職しよう――。

若手のがんばりを早い段階で評価してくれる会社はそれほど多くありません。
迷いはありませんでした

私はこうして当社に入社し、現在はMicrosoft Azureを用いた仮想デスクトップインフラストラクチャ(遠隔地から企業や自治体のホストコンピューターにアクセスできるシステム)を構築するプロジェクトに参画しています。このシステムはどこからでも作業環境を維持できるので、リモートワークや各種オンラインサービスの提供、緊急時の事業継続性の確保、経費削減など多くのメリットがあるシステムインフラ。この上ないやりがいがあります。もちろん、単価は面談時に提示された額です。「入ってみたら違った」なんていうことはありませんでした!

22歳女性エンジニアのルーティーンを紹介!終業後は副業で”別の顔”も

<エンジニアといえば徹夜・終電帰りは当たり前、時には泊まり込みも……といった激務のイメージがあるようですが、実際はどうなのでしょうか。M.Kさんの一日を追ってみましょう。なんと、終業後はエンジニアとは”別の顔”を持っているようです。>

―私のエンジニアライフはいたって健康的。平日は大体次のように過ごしています。

・朝:8時起床。リモートワークの案件なので他の社会人と比べると時間にかなり余裕があります。出勤する場合はお化粧や服選びなど、身だしなみを整える時間を確保しなければなりませんが、リモートワークだとこの時間をカットできるので本当に楽です。そして朝は家にあるもので簡単に朝食をとって9時からの始業に備えます。

・昼:休憩の時間です。ランチは自分で用意しますが、時々ウーバーで注文することも。

・夕方:現在の案件は17時45分終業で、残業はほとんどありません。かなり恵まれた社会人生活ではないかと思います。この後は現場の先輩エンジニアの方と仕事の進め方や技術について話すことがあり、私にとっては”プチ勉強会”のような感じになっています。

・終業後はエンジニアから先生へ!:また、終業後は塾講師として勤務することもあります。学生時代の家庭教師のアルバイトがとても楽しかったので、またこうした形で教育に携われるのはうれしいですね。エンジニアとしてはまだまだ教えてもらうことが多い立場ですが、塾では生徒を教える先生です。本業とは別の顔を持てるのは、副業の大きなメリットだと思います。―
※当社では業務に支障がない限りにおいて副業を認めています。

20代SESエンジニアの悩みや課題とは?

<順調にキャリアを築いているM.Kさんですが、まったく悩みがないわけではありません。>

―幸い、技術については先輩エンジニアからのアドバイスやChatGPTの活用で効率的に学べています。また、女性エンジニアはまだ少ないですが、IT業界は全体的にホワイト化が進んでいるため、女性であることにハンディキャップを感じたことはありません

ただ一点、現場でのちょっとした悩みを気軽に語れる環境が少ないと感じています。たとえば、人間関係で生じるモヤモヤ感。以前在籍したSESでの経験ですが、同じプロジェクトのチームメンバーとして働いていても、SESエンジニアは食事会に呼ばれないことがありました。派遣先のプロパー社員の方にとって、SESエンジニアは”外様”だからでしょう。

このような扱いは外部から派遣されるSESエンジニアの宿命かもしれませんが、寂しさと孤独を感じざるを得ませんでした。若手エンジニアとして、今後このような気持ちを共有できる場がもっと増えてくれれば……と思います。―

若手エンジニアの今後の目標や思い描くキャリアビジョンとは?

<未来に大いなる希望を抱き、期待できる情熱。若い世代の素晴らしさはこのような点にありますが、M.Kさんが見据える未来も大きく、そして明るい希望と情熱に満ちています。>

―まずはMicrosoft Azureのスキルを上げて、より高度なインフラを構築できるようになりたいです。そのため、現在は以前取得したAZ-900(Microsoft Azureの認定資格)より難易度の高いAZ-104の取得を目指して勉強しています。クラウドコンピューティングは将来、業界を問わずさまざまな業務を効率化できる画期的な技術。産業構造や人々の働き方に大きな影響を与える仕事ができることを誇りに思います。未来が楽しみになる、この業界に入って正解でした

年収面でも目標があります。それは40代または50代で年収1000万円の達成です。日本はここ30年間で年収がほとんど上がらない状態ですが、この業界と仕事であれば可能な数字ではないでしょうか。

あともう一つ、チャンスがあれば挑戦してみたいのが若手の育成現場に出たばかりの当時はわからないことだらけで本当に苦労しましたが、そのとき感じたのは、座学と実際の業務の間に隔たりがあり過ぎるということです。ですから、近い将来、私が中堅となって若手エンジニアの育成を任された際には「その場で不明点を質問・解消できる、育成に重点を置いたOJT」を実践したいと思っています。どの業界でも次世代を担う者がいなければ、その業界はいずれ廃れていきます。大好きなフィールドが消えてしまわないよう、この業界と仕事の魅力をしっかり伝えていきたいです。―