エンジニアの役職一覧と必要スキル・経験、想定年収、キャリアパスを解説!【2025年最新】
2025/08/05
エンジニアの役職一覧と必要スキル・経験、想定年収、キャリアパスを解説!【2025年最新】

Last Updated on 2025年8月8日 by idh-recruit
エンジニアとして働くなかで、「自分は今どんなポジションにいて、将来はどこを目指せるのだろうか?」と悩んだ経験はありませんか?
IT業界にはシステムエンジニア、テックリード、プロジェクトマネージャー、CTOなど、さまざまな役職が存在します。
また、それぞれに求められるスキルや経験、役割、そして年収の水準も大きく異なっているのが実情です。本記事では、エンジニアの主な役職をわかりやすく一覧で紹介しながら、必要なスキル・キャリアパス・年収の目安などを整理。本記事を読むことで、あなたが今いる立ち位置と、これから目指せるキャリアパスが明確になります。具体的なスキルアップの方法や年収アップの秘訣も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Contents
エンジニアの役職とは?どんな種類があるのか解説
エンジニアの「役職」とは、企業内での肩書きやポジションのことを指します。
一般的には業務範囲の広さや担当する責任の重さによって、段階的に役職が設定されているのが特徴。職種によって多少の呼び方の違いはありますし、会社によって定義も少しずつ変わってきますのでご注意ください。
- プログラマー(コーダー)
- システムエンジニア(SE)
- テックリード
- プロジェクトリーダー(PL)/プロジェクトマネージャー(PM)
- ITアーキテクト
- CTO(最高技術責任者)など
エンジニアの役職一覧とそれぞれの特徴
ここでは、ITエンジニアとしての主な役職を順に解説します。
「どのような業務を担うのか」「求められるスキルは?」「将来的にはどんなキャリアにつながるのか」といった観点で、一覧的に把握できるよう整理しました。
プログラマー(コーダー)
プログラマーは、設計書に基づいてプログラムを実装する職種です。
Webアプリや業務システムの機能開発、動作検証、修正対応などが主な業務となります。
主なスキル・役割
HTML/CSS、JavaScript、PHP、Python、Javaなどのプログラミング言語スキル。JavaScriptであればReactやVue.js、PythonであればDjangoやFlaskなどのフレームワークの知識も求められます。
エディタや開発環境の操作、バージョン管理
テストやデバッグの実行と修正
<求められる経験>
1〜2年程度の開発経験:基本的なプログラミングスキルに加え、設計書をもとにコーディングやテストを実施した実務経験が求められます。小規模な改修や機能追加に対応できることが期待され、Gitなどのバージョン管理ツールの操作経験もあると望ましいです。
キャリアパス例:プログラマーとして経験を積んだ後は、より上流工程を担うシステムエンジニアや、開発チームを技術面でリードするテックリードへとステップアップするケースが一般的です。
またモバイルやWebの分野で専門性を高め、アプリ開発エンジニアとしてスキルを深めていく道もあります。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、要件定義・基本設計・テスト設計など、より上流の工程を担うポジションでプロジェクトの成功に不可欠な存在です。クライアントとの折衝や、仕様のすり合わせを行う機会も多く、技術とコミュニケーション力の両方が求められます。
主なスキル・役割
クライアントの要望をヒアリングし、要件定義書を作成。システムの基本設計書、詳細設計書、ER図、シーケンス図などの設計ドキュメントを作成し、テスト計画を立案する
技術的な課題に対する提案力
プログラマーへの業務指示やコードレビュー
<求められる経験>
2〜3年以上の開発経験:中級以上のプログラミングスキルがあることが大前提。また、実務経験に加えて、設計や要件定義の経験も豊富であることが望ましいです。
キャリアパス例:SEとして実務を重ねた後は、テックリードやプロジェクトリーダーとしてチームを牽引する立場に進むケースが多くなります。
さらに、要件定義や上流設計の経験を活かし、ITコンサルタントやアーキテクトへキャリアを広げる人もいます。
テックリード
テックリードは、開発チームの技術的なリーダーです。技術選定、アーキテクチャ設計、コードレビューなどを通じて、チームの開発品質と効率を支える重要な役職といえます。
主なスキル・役割
技術選定と方針決定
チームメンバーへの技術的アドバイス
実装やレビューを通じた品質担保
キャリアパス例:テックリードからは、より広範な技術判断や設計を担うITアーキテクトや、開発組織全体をマネジメントするエンジニアリングマネージャー(EM)に進むルートが一般的です。
技術力とリーダーシップを兼ね備えた人材として、将来的にはCTOを目指すこともできます。
<求められる経験>
5〜7年の開発経験:高度な技術知識とともに、組織をリードする経験が求められます。
プロジェクトリーダー(PL)
プロジェクトリーダーは、小規模〜中規模プロジェクトの開発管理を担う立場です。進捗管理・タスク割り振り・メンバーとの連携など、チーム運営に関わる責任も持ちます。
主なスキル・役割
開発工程の計画と管理
タスクの優先順位付けと配分
チーム内の調整・進行フォロー
<求められる経験>
およそ3〜5年の開発経験とリーダー経験:技術的な知識に加え、チームをまとめるリーダーシップが必要です。
キャリアパス例:PLとしてチームマネジメントや進行管理の経験を積んだ後は、より大規模な案件を統括するプロジェクトマネージャー(PM)へと進むのが一般的です。その後は、開発部門の責任者や事業推進側にキャリアを展開するケースもあります。
ITアーキテクト
ITアーキテクトは、システム全体の構造や技術的な設計方針を策定する専門職です。
単なる設計者ではなく、プロジェクトの要件や制約を踏まえ、中長期的に安定したシステムを構築するための“技術戦略”を描くポジションです。
開発チームやインフラチーム、セキュリティ部門などと連携しながら、全体の整合性を保つ役割も担います。
主なスキル・役割
システム全体の構成設計(アーキテクチャ設計)
クラウド・ミドルウェア選定、分散構成、セキュリティ設計
プロジェクト初期における技術的な意思決定・提案
<求められる経験>
7年以上の実務経験:大規模システムの設計・開発に携わった経験が必須です。
キャリアパス例:ITアーキテクトとしての知見を活かし、技術戦略に関わるポジションや、プロダクトの技術的意思決定を担うCTOに進むケースが多く見られます。また、特定技術領域に特化して、技術顧問やコンサルタントとして活躍する道もあります。
プロジェクトマネージャー(PM)
PMは、より大規模なプロジェクトの全体進行を統括するマネジメント職です。
クライアントとの折衝、進捗・品質・予算・リスクの総合管理など、非エンジニアリング的な要素も多く含みます。
主なスキル・役割
プロジェクト計画の策定・実行
コスト・スケジュール・リスクのコントロール
ステークホルダーとの調整、報告
<求められる経験>
5〜10年以上のプロジェクト管理経験:大規模または複雑なプロジェクトのマネジメント経験があると有利。
キャリアパス例:PMのキャリアを経た後は、部門マネージャーやプロダクト責任者など、よりビジネス視点が求められるポジションにステップアップすることが多くなります。また、経営層の一員として、技術と事業の両面から組織に貢献する役割を担う道も開かれています。
CTO(最高技術責任者)
CTOは、企業における技術戦略のトップです。
経営陣の一員として、テクノロジーをどうビジネスに結びつけるか、どんな技術文化を育てるかに責任を持ちます。
主なスキル・役割
技術ビジョンと中長期戦略の策定
組織設計・技術教育・開発文化の醸成
経営視点と技術視点の両立
<求められる経験>
豊富な開発・マネジメント経験:経営層との連携や事業戦略に深く関与した実績が求められます。
キャリアパス例:CTOとしての経験を通じて、企業の中核となる技術戦略や人材育成に関わりながら、さらなる経営層としての活躍が期待されます。スタートアップでは共同創業者や技術顧問としての転身も珍しくなく、個人のビジョンによって幅広いキャリアの選択肢があります。
特に近年では、「クラウドネイティブ開発」「DevOpsツール(CI/CD)」などがトレンドになっており、テックリードやITアーキテクト、CTOといった役職には、こうした変化をいち早く捉え、チームを導く力が求められます。このように、それぞれの役職は単なる“ポジション”ではなく、その先にあるキャリア設計や身につけるべきスキルに直結しています。
ITエンジニアのキャリアパスはどう描く?
ITエンジニアのキャリアパスは、業務経験を重ねながら徐々にステップアップしていくのが一般的。ただしその進み方や到達点は、個人の志向や職場環境によって大きく異なります。たとえば開発スキルを突き詰めて技術スペシャリストとしての道を歩む人もいれば、チームをまとめる経験を経てマネジメント側にシフトする人も一定数います。
技術志向のキャリア例
プログラマー ↓ システムエンジニア ↓ テックリード ↓ アーキテクト ↓ CTO |
このルートでは技術的な知見を深め続けながら、開発組織全体をリードするポジションへと進んでいきます。中には特定の技術領域で第一人者として活躍する“超スペシャリスト型”を目指す人もいます。
マネジメント志向のキャリア例
プログラマー/SE ↓ プロジェクトリーダー(PL) ↓ プロジェクトマネージャー(PM) ↓ 部門責任者 ↓ 経営層 |
進行管理やチームビルディングに強みを持つ方は、プロジェクト管理や人材育成を担うルートに進むケースが多く見られます。特にPM以降は、技術だけでなくビジネス感覚や調整力も求められるでしょう。
キャリア選択のポイント
「どちらの道に進むべきか迷っている」という場合は、次のような視点で整理するとヒントが見つかりますよ。
- コーディング・設計にやりがいを感じる → 技術特化型
- 人と関わることや全体を動かすことに面白さを感じる → マネジメント型
- 両方のスキルをバランスよく伸ばしたい → プレイングマネージャー型
最近では技術とマネジメントのハイブリッド型人材も求められる傾向にあり、キャリアの柔軟性は以前よりも広がっています。
キャリアは「描く」よりも「育てる」もの
理想のキャリアパスを描こうとして、かえって迷ってしまう方も少なくありません。
大切なのは今の業務の中で自分の得意や志向を見つけること、そして将来的にどの方向に伸ばしたいかを意識して動いていくことです。
経験を重ねながら、自然と見えてくるキャリアの形もあります。焦らずに、自分のペースでキャリアを育てていきましょう。
エンジニアの役職と年収の関係性|キャリアと収入の目安を押さえよう
ITエンジニアとしてキャリアを築くうえで、やはり気になるのは「どの職種・役職でどれくらいの年収が見込めるのか」という点ではないでしょうか。
dodaが2024年に発表した平均年収ランキングによれば、ITエンジニア系職種は全体平均(408万円)を大きく上回る傾向にあります。
以下は、主要なIT職種の平均年収です。
職種 | 平均年収 |
---|---|
システム開発/運用 | 489万円 |
スマホアプリ/ネイティブアプリ系エンジニア | 476万円 |
SE・プログラマー | 425万円 |
サーバーエンジニア | 464万円 |
セキュリティエンジニア | 477万円 |
データベースエンジニア | 463万円 |
ネットワークエンジニア | 447万円 |
デバッグ/テスター | 387万円 |
運用/監視/保守 | 378万円 |
たとえば、プログラマーやネットワークエンジニアなど、実装や運用に関わる職種の年収は400万円台が中心です。一方で、マネジメントや上流設計を担う職種では、より高い年収が期待できる傾向があります。
実際、求人ボックス給料ナビ(別調査)によると、プロジェクトマネージャーの平均年収は約649万円、ITアーキテクトに至っては約746万円とされており、ハイレベルなポジションほど高収入が現実的になっていることがわかります。
出典:[求人ボックス給料ナビ]
なお、こうした年収データはあくまで統計的な目安であり、実際の年収は以下のような要因によって大きく変動するのでご注意ください。
- – 企業規模(スタートアップ vs 大手企業)
- – 勤務地(東京圏 vs 地方)
- – 専門技術領域(AI、セキュリティなどの需要が高い分野)
- – 個人のスキルレベル・実績
年収アップには「役割の拡張」と「ビジネス視点」が鍵
エンジニアの年収は、単に「年齢を重ねるほど増える」というものではありません。
特に30代以降は、役職や業務領域の広がりが収入に直結する傾向が強まります。
以下のような変化が、評価や給与に大きく影響します。
- 開発タスクだけでなく、設計・管理・調整まで担うようになる
- 技術提案やチーム運営など、付加価値の高い仕事が増える
- プロジェクト単位ではなく、事業全体への貢献度が見られるようになる
特にマネジメントや経営視点が加わると、評価軸がガラッと変わるため、収入の伸び方も大きくなるのが特徴です。
自分に合った“収入と満足感のバランス”を考える
もちろん、エンジニアとして大切にしたいポイントは収入だけではありません。
「裁量のある仕事を任されたい」「スキルを磨きたい」「働きやすさを重視したい」など、何を重視するかは人それぞれです。
自分が目指すライフスタイルや働き方と、キャリア・役職・収入の関係性をすり合わせていくことで、納得感のあるキャリア形成ができるようになります。
【FAQ】ITエンジニアのキャリア・役職に関するよくある質問
Q1: 未経験からITエンジニアを目指す場合、どの役職からスタートするのが一般的ですか?
A1: 未経験からITエンジニアを目指す場合、プログラマー(コーダー)として開発現場で基礎的なスキルを身につけるのが最も一般的です。まずは設計書に基づいたコーディングやテストなど、具体的な実装業務からスタートし、実務経験を積む中で徐々にシステムエンジニア(SE)などの上流工程や、より専門性の高い役職へとステップアップしていくことになります。
Q2. マネジメントよりも開発が好きです。それでもキャリアアップできますか?
A2:もちろん可能です。
昨今は「スペシャリスト職」のように、マネジメントに進まなくても評価される技術キャリアも増えています。クラウド、セキュリティ、AIなど専門性の高い分野でスキルを磨けば、年収アップも十分に可能です。また当社ではマネジメントを目指さないエンジニアも歓迎しております。
Q3: 役職を変えるために転職が必要ですか?現職のままでもキャリアアップは可能ですか?
A3: 必ずしも転職が必要というわけではありません。多くの企業では、社員の成長を促すために社内でのキャリアアップ制度を設けています。しかし、企業の規模や文化、事業内容によっては、特定の役職(特にITアーキテクトやCTOのような専門性の高い役職、または大規模プロジェクトのPM)のポストが少なかったり、経験を積める機会が限られたりする場合があります。その際は、自身のキャリアプランと照らし合わせ、より成長できる環境を求めて転職を検討するのも一つの有効な選択肢です。
Q4: 現在エンジニアですが、今後のキャリアパスの決め方がわかりません。
A4:自分の得意分野や将来やりたいことに合わせて選ぶのが基本です。
「技術を極めたい」「マネジメントに挑戦したい」「ビジネス視点を身につけたい」など、方向性によって向いている役職は異なります。まずは現在のスキルと志向を棚卸しし、目指すべきキャリアの仮説を立ててみましょう。
Q5:今より年収を上げたい場合、まず何から始めればいいですか?
A5:現在のスキルセットと担当領域を見直し、「上流工程」や「技術選定」「チーム推進」など、より高いレイヤーの役割を少しずつ担うことが近道です。
また、トレンド技術(例:クラウドネイティブ、マイクロサービス、CI/CD)への理解を深めることで、市場価値の高い人材になれます。
Q6: 文系出身でもエンジニアになれますか?
A6: はい、文系出身でもエンジニアになることは十分に可能です。IT業界は実力主義の側面が強く、出身学部よりも学ぶ意欲や問題解決能力、論理的思考力が重視されます。実際に多くの文系出身エンジニアが活躍しています。プログラミングスクールでの学習や、ITパスポートなどの基礎資格取得から始めるのも良いでしょう。
まとめ:キャリアパスに正解はない。だからこそ、自分らしい道を選ぼう
エンジニアのキャリアは一人ひとり異なります。
「何が得意か」「何にやりがいを感じるか」「どんな働き方を望むか」といった要素によって、進むべき道は大きく変わるもの。重要なのは「このルートが正解」と決めつけることではなく、自分にとって納得感のあるキャリアの形を見つけることです。
- 技術を極めたいのか?
- チームを動かす側に回りたいのか?
- 両方をバランスよく経験したいのか?
どの道を選ぶにしても、いま目の前の仕事に向き合いながら、少し先の自分を想像してみることから始まります。
💡 今の環境にモヤモヤしているあなたへ
IDHでは、技術がわかる仲間と共に成長できる環境をご用意しています。
「まずは話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎。
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