エンジニアの役職一覧と必要スキル・経験、想定年収、キャリアパスを解説!【2025年最新】
2023/10/06
英語力はエンジニアの武器になる!英語の必要性と学習法をTOEIC930点ホルダーSEが解説

Last Updated on 2025年8月20日 by idh-recruit
「エンジニア転職を考えているけど、英語まで必要なの?」
「現職でもっと良い条件を狙いたいが、英語ができないと厳しい?」
「海外案件に憧れるけど、どのレベルまで英語力が必要?」
こんな不安を抱えていませんか?
技術スキルの習得だけでも大変なのに、そこに英語学習まで加わると正直うんざりしてしまいますよね。
そんな気持ちもよく分かります。ただ、TOEIC930点を取得した現役SEの立場からお伝えすると、英語力はエンジニアのキャリアにおいて確実にプラスに働きます。
本記事では、エンジニアにとっての英語の必要性、求められるレベル、効果的な学習方法について、現実的で実践的な内容をお伝えします。
Contents
エンジニアが英語に直面する現実的なシーン
まずは、実際のエンジニア業務で英語が必要になる具体的な場面を見てみましょう。「本当に必要なの?」と疑問に思っている方も、これらの事例を知ることで現実味を感じられるはずです。
技術習得・情報収集面での英語の必要性
1. ソースコードの理解向上
プログラミングで使用する言語はすべて英語がベースです。例えば、変数を意味するvarはvariableの略語であり、定数を意味するconstはconstantから派生しています。英語を理解していればソースコードの意図を素早く把握できるようになります。
適切な英語の変数名を付けられるエンジニアは、チーム開発でも「コードが読みやすい」と評価され、重宝される存在になります。
2. 最新技術情報への早期アクセス
海外で注目されているライブラリ、世界中で使われているソフトウェア、最新技術の論文──これらの情報は日本語翻訳を待っていては出遅れてしまいます。エンジニアが英語を使いこなせることで、競合より早く新技術をキャッチアップできる大きなアドバンテージを得られます。
3. 技術書・ドキュメントの活用
ニッチな分野の技術書は日本語版が出版されないことも珍しくありません。また、公式ドキュメントの日本語版がない場合や、翻訳版の公開が遅れるケースもあります。
英語力があることで、幅広い技術情報源にアクセスできるため、より深い専門知識を身に付けることができます。特に、他の日本人エンジニアが手をつけにくい領域で専門性を築けることは、大きな武器となります。
業務・コミュニケーション面での英語活用
1. オフショア開発での必須スキル
オフショア開発とは、開発・保守運用業務の一部を人件費の安い海外企業に委託することです。相手が外国人エンジニアとなるため、仕様書の共有、進捗報告、課題解決といった業務において、日常的に英語でのコミュニケーションが求められます。
2. 外国人エンジニアとの協働
外資系企業や国際的なプロジェクトでは、外国人エンジニアと同じチームで働くケースが多くあります。日本語が堪能な外国人スタッフであっても、技術的な議論や細かなニュアンスを伝える際には英語の方が効果的です。英語でコミュニケーションが取れることで、より円滑で正確な連携が可能になります。
3. 社内英語公用語化への対応
楽天やソフトバンク、ユニクロで有名なファーストリテイリングのように、社内公用語を英語にする企業が増加傾向にあります。突然の方針変更に慌てないためにも、事前の準備が重要です。
エンジニアに求められる英語力の現実的な目安は?
「英語が必要」と聞いて身構える必要はありません。エンジニアに求められる英語力は、ビジネス交渉や高度なディスカッションができるレベルではなく、「意図が伝わる英語力」で十分です。
具体的な目標レベル
- 英検2級〜準1級
- TOEIC700点
- CEFR B1〜B2レベル(英語中級)
TOEIC700点は、2023年度の公開テスト平均スコア(約612点)を大きく上回り、受験者全体の上位約3割に位置する水準です。このレベルがあれば「英語を使って仕事ができる人」として企業から評価される可能性が高くなります。
語彙力重視のアプローチ
細かい文法やテクニックよりも、まずは語彙力の向上が最重要です。TOEIC700点レベルでは、身近な話題について詳しく説明できたり、自分の業務に関するレポートや文書を理解できるようになります。語彙力があることで、海外の技術者とのコミュニケーションはもちろん、ネットでの情報収集や英語版ソフトウェアの利用も格段にスムーズになります。
(参考:「TOEIC公式統計データ」、「TOEIC700点のレベルは?大学生・社会人にとって英語力はキャリアアップの最短ルート」)
英語力習得でエンジニアに広がる可能性
キャリア・収入面での優位性
1. 外資系企業への転職チャンス
エンジニア 英語スキルを持つ人材は、給与水準の高い外資系IT企業への転職が現実的な選択肢となります。多くの外資系企業では、同等のスキルを持つ日本企業の社員より高い報酬を提示するケースが一般的です。
2.専門職種への道
ブリッジSEのように、国内外の開発チームを橋渡しする専門職種への道も開けます。ブリッジSEとは、オフショア開発などで国内と海外の開発チームを繋ぐ役割を担い、技術的な調整から進捗管理まで語学力を活かして行う職種です。技術力と語学力を併せ持つ人材は市場価値が高く、キャリアアップの選択肢が大幅に広がります。
技術者としての成長機会
1. グローバルな情報源へのアクセス
英語圏の技術ブログ、GitHub、Stack Overflowなど、世界最大級の技術情報プラットフォームを抵抗なく活用できるようになります。世界中のエンジニアが共有する知見や最新の技術動向を直接取り入れることで、常に業界の最前線で活躍できる技術力を身につけられます。
2. 海外案件への参加機会
国内にいながらクラウドソーシングで海外案件に参加したり、海外のIT企業でのリモートワークも視野に入ります。円安の影響で外貨収入の魅力も高まっており、同じ労働時間でも円換算での収入が大幅にアップします。加えて、国際的な品質基準での開発経験も積むことができ、エンジニアとしての技術力向上にも繋がります。
段階別!エンジニアにおすすめの英語学習法
基礎固め段階(目標:TOEIC600点)
1. 高校英語の学び直し
長期間英語学習から離れている方は、まず高校レベルの英語を復習しましょう。具体的には、文法の基礎確認から始めて、語彙力強化、最後に総合演習という順序で進めることをおすすめします。このレベルの基礎力があれば、特別な対策なしでもTOEIC600点は十分達成可能です。
2. 変数命名時の辞書活用
プログラミング時に適切な英語の変数名を付ける習慣をつけましょう。例えば、筆者の同僚は画面の「ズレ」を表す変数を”zureX”、”zureY”と命名していましたが、これでは他の開発者が理解しにくくなってしまいます。辞書で調べることで「ズレ」は”gap”、「位置調整」は”adjustment”といった適切な英単語を選択できるようになります。業務中の自然な流れで語彙力を向上させることができ、学習した単語をすぐに実践で活用することが可能です。
実践応用段階(目標:TOEIC700点)
1. 技術系英語コンテンツの消化
YouTubeの技術解説動画、オンライン技術カンファレンスなど、字幕機能も活用しながら英語の技術コンテンツに触れる時間を増やしましょう。最初は時間がかかっても、継続することで理解スピードは格段に向上します。
2. 英語技術書への挑戦
日本語版の発売を待たずに、原著の英語技術書を読んでみましょう。英語の基礎力に加えて、専門用語への理解があれば段階的に読み進めることができます。英語技術書を読むことで、翻訳を待たずに最新技術を学べる大きなアドバンテージを得られます。
FAQ:エンジニアの英語学習についてのよくある質問
Q1. エンジニアに英語は本当に必要ですか?
A. はい、現代のエンジニアにとって英語は重要なスキルです。オフショア開発、外国人エンジニアとの協働、最新技術情報の取得など、実務で英語が必要な場面が確実に増加しています。
Q2. エンジニアに求められる英語力のレベルはどの程度?
A. TOEIC700点程度で十分です。完璧な英語力は不要で、技術的な内容を理解し、基本的なコミュニケーションが取れるレベルがあれば実務で活用できます。
Q3. エンジニアが英語を学ぶメリットは何ですか?
A. キャリア面では外資系企業への転職可能性や収入向上、技術面では最新情報への早期アクセスや海外案件参加の機会が得られます。市場価値の高い人材になることができます。
Q4. エンジニアにおすすめの英語学習方法は?
A. 高校英語の復習から始め、実務で変数命名時に辞書を活用したり、英語の技術動画を視聴するなど、技術と英語を組み合わせた学習が効果的です。
Q5. 英語ができるエンジニアの転職市場での価値は?
A. 非常に高く評価されます。英語力があることで、外資系企業やグローバルプロジェクトへの応募が可能になり、転職先の選択肢が大幅に広がります。また、ブリッジSEなど専門性の高い職種へのキャリアパスも開け、結果として年収アップにつながるケースも多いです。
まとめ:機械翻訳時代だからこそ重要な「生の英語」
機械翻訳技術の発達により「外国語学習は不要」という意見もありますが、機械翻訳を通した理解は「翻訳された日本語」を読んでいるに過ぎません。
エンジニアが英語を身につけることで得られる価値は、単なる情報理解を超えて、グローバルな技術コミュニティとの直接的なつながりや、より深い技術理解につながります。
完璧を目指す必要はありません。まずは英検2級・TOEIC700点を目標に、小さな一歩から英語学習を始めてみてはいかがでしょうか。
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