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2023/11/17

現役エンジニアが副業案件を探してみた!|エンジニアが副業したら稼げるのか?

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Last Updated on 2025年11月11日 by idh-recruit

「休日にコードを書くのが好き」——そんな自分の延長線上に、副業という選択肢が見えてきました。

スキルを活かして収入を得るのは魅力的ですが、実際のところどれくらい稼げるのか?どんな案件があるのか?そして、現実的にやっていけるものなのか?疑問は尽きません。

本記事では、最新の調査データや副業プラットフォームの実情をもとに、エンジニアの副業のリアルを現場目線でまとめました。

これから挑戦してみたい方も、すでに副業を始めている方も、ぜひ参考にしてみてください。

改めて、副業とは何だ?

デスクに向かって考えごとをするエンジニアのイメージ

職業や働き方の多様化がさらに進む2025年。政府の後押しやリモートワークの浸透もあり、「副業」という言葉を耳にする機会は一段と増えました。
かつては従業員の副業を禁止している企業も多かったものの、今では“複業”を推奨する企業や、社員のスキルシェアを支援する制度を導入する企業も珍しくありません。副業にチャレンジしたいと考えていた方にとっては、まさに追い風の時代です。

そもそも法律上に明確な定義はありませんが、「本業以外で収入を得る仕事」全般を副業と呼びます。つまり、週末や仕事終わりに別の業務を行うことも立派な副業です。

特にエンジニアにとっては、副業は自分のスキルを活かしやすく、収入アップやキャリアの幅を広げる絶好のチャンス。
AIの進化や自動化の波が押し寄せる中、「自分の市場価値を高めたい」「新しい技術を試したい」と考えるエンジニアにとって、副業は単なる副収入ではなく次のキャリアを育てる実践の場になりつつあります。

エンジニアが副業している割合はどのくらい?

最新の調査によれば、エンジニアの間で副業への関心は依然として高まっています。

レバテック株式会社が2025年に公開した「IT人材白書」によると、IT人材のうち 約44%(15.8%+28.2%)が「副業に興味あり」と回答しており、実際に副業経験がある割合は14.3%でした。

(出典:レバテック株式会社「IT人材白書 2025」

また、企業側の動きにも注目すると、株式会社パーソル総合研究所が2021年に発表した「副業に関する調査結果(企業編)」では、副業者を受け入れている/受け入れる意向がある企業は47.8%にのぼり、副業者として受け入れている職種ではITエンジニアが15.6%とトップの営業(19.6%)に次ぐ割合を占めていました。

(出典:パーソル総合研究所「副業に関する調査結果(企業編)

つまり、エンジニアは「副業に興味がある人も多く」「企業側にも需要がある」職種と言えるでしょう。

副業で収入が増えてうれしい限り……となればいいですが、いざ始めようとすると「どうやって始めればいいのか」「仕事が増えて負担にならないか」など、さまざまな不安がよぎるものです。

まずは、副業を取り巻く「収入」や「必要な時間」に関する現実的なデータを見ていきましょう。

一般的な副業の平均月収は約5~7万円、業務時間は1ヵ月60時間程度

本業をこなしながら、さらに副業に時間と労力を注ぐ――
業種や職種、企業文化にもよりますが、一般的に長時間労働の傾向が強い日本では、副業を続けるのは決して簡単ではありません。
それでもあえて副業に挑戦するのですから、「せっかくやるなら、しっかり稼げないと意味がない」と考えるのは自然なことです。

では実際のところ、副業でどのくらい稼げるのでしょうか。

データで見る副業

パーソルキャリアが2024年に実施した最新調査によると、副業を行っている人の割合は 8.4 にとどまり、まだ少数派です。一方で、副業による平均月収は 約6.5万円(65,093円) と前回(5.1万円)より上昇傾向にあります。

(出典:パーソルキャリア「副業実態調査2024」

平均すると月5~7万円前後、週10~15時間程度の稼働が現実的なラインといえます。
単純計算では時給1,000円前後。コンビニアルバイトとほぼ同水準という結果です。
この数字を見ると、「忙しいなか無理して副業する意味があるのだろうか」と感じる人も少なくないでしょう。

もっとも、職種によって事情は異なります。
たとえばITエンジニアの場合、レバテックの2025年調査では副業経験者14.3%、そのうち月収1~5万円未満が最多(38.1%)ながら、20~30万円クラスも約1割存在します。(出典:レバテック「IT人材における副業の実態調査2025」)

またFindyの調査では、副業による年間平均収入が約109万円(=月9万円前後)という結果も出ており、スキルや案件内容によっては時給3,000円以上を得ている人も少なくありません。
(Findy「エンジニア転職・副業市場動向2024」)

つまり、「誰でも稼げる」わけではないが、スキル次第では本業に匹敵する収入も狙えるのがITエンジニア副業の特徴です。
一方で、時間確保や企業の副業規制などのハードルも依然として高く、継続的に成果を出すには相応の戦略と準備が求められます。

副業案件はどこで探すのか?代表的な手段は2つ

大した収入にはならない――。こう簡単に結論付けてしまうのもおもしろくありませんから、実際に副業案件を募集しているサイトをチェックしてみました。

副業で稼ぐための現実的な手段とは?

ここでは、2025年現在の主要な副業プラットフォームを整理してみましょう。

【1】副業プラットフォームの全体像

現在、副業案件を探す手段は大きく分けて次の2種類があります。

区分概要主なサービス例
クラウドソーシング系個人が直接クライアントと取引するマッチング型。案件応募やコンペ方式が主流。Crowd Works/Lancers
エンジニア向けエージェント系専門エージェントが企業案件を仲介。営業不要だが、実務経験やスキル要件が高い。レバテックフリーランス/Midworks/HiPro Tech/Offers(兼業型)

この2系統の仕組みを理解しておくことで、自分に合った探し方が見えてきます。

【2】クラウドソーシング系の特徴と注意点

クラウドソーシングサイトは、仕事をしたい個人(ワーカー)と、業務を発注したい企業・個人(クライアント)をオンラインでつなぐプラットフォームです。
ワーカーはサイト上に掲載された案件に応募し、スキルや実績をもとに受注します。逆に、クライアントから直接スカウトを受けるケースや、コンペで選ばれるケースもあります。

ただし、以下のような注意点もあります。

  • 自分で営業・応募する必要がある
  • 単価の安い“搾取案件”が存在する
  • 支払いトラブルや炎上事例も報告されている

つまり、「数をこなすより、信頼できる発注者を選ぶ」ことが鍵です。
副業初心者にとっては手軽な入り口ではありますが、慣れと自衛意識が欠かせません。

【3】エンジニア向けエージェント系の特徴と現状

一方、エンジニア向けエージェントを活用する場合は、専任の担当者を通じて副業案件を紹介してもらう形になります。
自分で営業する必要がない点は大きなメリットですが、受注できるかどうかは以下の要因に左右されます。

  • エージェントが保有する案件の量と質
  • 担当者の営業力
  • 登録者のスキル・実務経験

現在は次のような傾向が見られます。

  • 有名エージェントに案件が集中
  • 実務経験が2〜3年以上ないと紹介されにくい
  • 副業に適した短時間・高単価なリモート案件は少なめ または フルタイム(常駐)前提の案件も多く、結果的に副業向けのリモート案件は競争率が高い
  • 週5日フルタイムの案件(=実質フリーランス向け)が多い

そのため、エンジニアとして副業を成立させるには、少なくとも1〜3年程度の実務経験とスキル実績が必要と考えたほうが現実的です。

【4】まとめ:どの手段にも「覚悟」と「戦略」が必要

  • クラウドソーシングは手軽だが競争が激しく、単価が低くなりがち。
  • エージェント系は単価が高い反面、スキル要件や選考のハードルが高い。

どちらの手段を選ぶにしても、「自分のスキルをどう活かすか」「どれだけ時間を確保できるか」を見極めたうえで戦略的に取り組む必要があります。
副業で確かな成果を出すには、案件選びの目利き力と継続的なスキルアップが欠かせないのです。

現役エンジニアが実際に副業案件を探してみた~クラウドソーシングサイトをチェック~

では、今度は現役エンジニアである私が自分自身で副業することを念頭に、副業サイトをチェックしてみることにしました。

副業する際の条件は以下です。

  • 土日や業務外に行い、週10時間ぐらいの業務内容
  • ある程度業務内容が選べる(テスト業務より製造業務がいいなど)
  • 報酬よりも経験を積むことを重視

上の条件を前提とすると、エージェントよりクラウドソーシングサイトが最適だと判断。知名度の高い某サイトに登録しました。

現役エンジニアが副業サイトを覗いた感想は?

クラウドソーシングサイトに登録すると案件(仕事)が山のようにあり、種類も多種多様だったので想像以上に流行っていると感じました。

システム開発というジャンルだけでもかなりの数があり、これなら自分でもすぐに案件を受注できそうだと思ったのですが……確認していく内にそんなに甘くはないことがわかってきました。その理由は次のようなものです。

案件が多すぎて探すのが面倒

まず、案件が多すぎて探すのが面倒になってきます。

システム開発でもかなりの数が常時募集されているため、自分の得意分野や言語を絞るなど、工夫して案件を探さないと案件探しの段階からつまずきそうです。

単価と納期が微妙な案件が多い

案件自体はたくさんありますが、納期や単価についてはだいぶ怪しさを感じます。

たとえば、1ヶ月のシステム開発テストまでで数百万円、VBAマクロ1つ5,000円の仕事など、やれそうではあるものの一から作るとなると意外なところでつまずくことも多く、労力や時間が結構かかるものですが、こちらのサイトで募集されている案件は、問題が発生しないことを前提とした単価設定になっていると感じました。

こうしたことを考慮すれば、この単価で稼ぐためには作られたものを使いまわすなど、すでに自分にあるものを切り売りしないと難しいと感じました。

ライバルが多く競争率が高い

仮に良い案件が見つかったとしても、その案件を獲得するにはほかのライバルに勝たなければなりません。

受注件数が多い人気のワーカーは、プロフィールはもちろん、顔写真や本名、取引履歴までしっかり記載されていることが多いです。逆に、こうした情報が少ないワーカーは積極的に応募・営業してもクライアントからの信用を得られにくく、受注には苦労している様子がうかがえました。

まとめ|現役エンジニアが副業案件を探すには

今回はエンジニアが副業する場合を想定して某クラウドソーシングサイトに登録し、案件を探してみましたが、ここで案件を獲得するにはまずクライアントから信用を得る必要があると感じました。

クラウドソーシングサイトで副業を探したいなら、まずは信用してもらえるようプロフィールを充実させ、受注しやすいテスト業務などをこなして実績を作ることが大切です。

報酬については、案件を効率よく回せるようになってもクラウドソーシングはクライアント次第であり、もっと言えばクライアントの立場が圧倒的に強いので、報酬額を安定させるのは難しいと感じました。

ただ、お金を稼ぎつつ、自分の能力を高めたり、挑戦したりする場として利用するのはアリでしょう。得意なこと・好きなことを副業にして稼ぐことはそう容易ではないと感じました。

(筆者個人の感想です)

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