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2024/08/23
現役エンジニアが「稼げるプログラミング言語」をランキング形式で紹介!新しい言語を学ぶ際の注意点も解説
エンジニアにとって、プログラミング言語選びは非常に重要です。
言語の選択は、何を作りたいか、どんな業界で活躍したいか……といった今後のキャリアの方向性のほか、将来の年収にも大きな影響を与えるからです。
エンジニアを“仕事”にした以上、給与面は無視できませんし、エンジニアが高需要である今だからこそ、賢い選択をして稼げるときに稼いでおきたいもの。
そこで今回は、現役エンジニアがこれまでの経験を経て実感している「稼げるプログラミング言語」をランキング形式で紹介します!
【この記事を書いた人】
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情報系工学部の大学を卒業後からIT業界で仕事を続けている経歴10年以上のエンジニア。
案件自由選択制SESという様々な経験と幅広いスキルを追及できる働き方と、お客様とHappy-Happyの関係を築きたいという理念に共感してIDHに転職。
これまでWeb系エンジニアとしてフロントエンドからサーバーサイドまでJava、Ruby、Pythonを中心に設計、プログラミング、テストまで幅広く担当し、通信インフラ、広告配信、人材派遣業、金融、ECサービス、IoTなど数多くのプロジェクトを経験。
「稼げるプログラミング言語」の条件とは?
世の中には数百種類ものプログラミング言語が存在するといわれていますが、現代の開発で頻繁に使用される言語はそのうちの数十種類。そして、“稼げる言語”はさらに絞られていくのですが……稼げるプログラミング言語には次の条件のうちのどれか、あるいはすべてに当てはまります。
需要が高い
「幅広い分野や大規模システムで利用されている=需要があるプログラミング言語」は案件数が多くなります。するとそれだけ案件に携われるチャンス、つまり稼げる機会が増えるわけですから、結果的に稼げる言語となるのです。
需要という観点でかつて人気があったPHPやRubyを見ると、現在これらの言語はPythonにシェアを奪われるような状況となっており、時代によって需要には大きな変化があることがわかります。
単価が高い
プログラミング言語ごとに稼げる単価の相場は変わります。
たとえば、案件の平均単価としてJavaが65万円程度、COBOLが50万円程度であることを考えると、言語によって収入に差が生まれることは当然だと言えるでしょう。
将来性が高い
近年ではAIやIoTの実用化が急速に進められていますから、こうした将来性の高い分野を扱えるプログラミング言語は案件数が増加する傾向=高需要となり、将来性と高収入が狙えると言えます。
習得難易度が高い
日本ではIT業界の人手不足が社会問題になっていますが、その理由として求められるスキルの高さが挙げられています。
データマイニングを行う機械学習や高度な計算処理の知識を必要とするプログラミングは学習コストが高く、それゆえこうしたスキルがあるエンジニアは希少性があるので特定の案件から重宝され、自然と稼げる流れになっていきます。
希少性が高い
前述の「習得難易度が高い」に共通する点ですが、ニッチで案件数が少ないプログラミング言語を扱えるエンジニアは特定の市場内で希少価値が高くなるので、その中でスペシャリストを目指せば稼げるチャンスがあります。
一方、最新トレンドでありながらも習得者が多いプログラミング言語は希少価値が低くなりがちです。
次に習得するならこれ!「稼げるプログラミング言語」ランキング!
では、上記をふまえたうえで、改めて「稼げるプログラミング言語」を発表していきましょう。個人的な見解ですが、現役エンジニアが今までの経験から実感しているものを紹介しますので、今後のスキルアップの参考になさってください。
フロントエンドエンジニアにおすすめの稼げるプログラミング言語
1位:JavaScript
Webブラウザ上で動作するスクリプト言語の一つで動的なWebページを作成するためのフロントエンジニア開発における必要不可欠な言語です。
現役のフロントエンドエンジニアであればすでに習得しているものと思われますが、大規模システムで利用されることが多いReactやVue.jsなどのフレームワークが手つかずならば、ぜひ習得しておきたいところ。学習コストはかかりますが、このような複雑で高度なJavaScriptスキルを持つエンジニアは収入が高くなります。
2位:TypeScript
TypeScript は、JavaScriptに静的型チェックの機能を追加したプログラミング言語です。
型が異なるとコンパイルエラーを発生させることができるため安全性と保守性が高く、JavaScriptの代替として大規模なプロジェクトで広く使われています。
TypeScriptはJavaScriptに比べると学習難易度は高めになりますが、単価も比例して高くなります。
3位:HTML/CSS ※正確にはマークアップ言語/スタイルシート言語
Webページの構造を定義するHTMLとデザインやレイアウトを設定するCSS(スタイルシート)は、フロントエンド開発における基本中の基本と言えるマークアップ言語/スタイルシート言語。
前述で紹介したスクリプト言語を組み合わせて使うことが多いですが、学習コストは低いため、フロントエンジニアになりたい人が最初のステップとして学習する言語ですが、このような基本的な言語でも応用力を磨くことで高収入を狙うことができます。
バックエンドエンジニアにおすすめの稼げるプログラミング言語
1位:Java
「やはりそう来たか!」と思った方も多いのではないでしょうか。
Javaは長年に渡ってさまざまなアプリケーション開発からエンタープライズ系のシステム開発にまで使われているため需要が高く、すべてのプログラミング言語の中でも圧倒的に案件数が多い言語です。
オブジェクト指向を取り入れているのが特徴で、Web系のシステムであればSpringやStrutsなどのフレームワークを使用できるとより高収入が期待できます。
フロントエンジニアとして紹介したJavaScriptとは名前は似ていますが、全く異なる言語なので注意してください。
2位:Python
Web開発からデータサイエンス、IoT、AIまで幅広く多くの分野で利用されている人気の言語です。
FlaskやDjangoを使ったWebアプリケーション開発やAI・機械学習と組み合わせたバックエンドの開発で幅広い需要と高い収入を期待できます。
3位:Go
Googleが開発した言語です。クラウドサービスやマイクロサービスのバックエンドで広く使われています。効率的な並行処理が特徴で、高度なシステムで利用されていることが多く、他のバックエンドで使用されている言語と比較して市場が少ないのも相まって、単価が高めになっています。
また、Go言語はGoogleが提供しているクラウドサービスのGCP(Google Cloud Platform)との相性が良いのが強みになります。
インフラエンジニアにおすすめの稼げるプログラミング言語
1位:Python
幅広い用途で使用される汎用性が高い言語なので、インフラ構築のオートメーション化、Webサーバ内で実行するスクリプト作成など、インフラ領域においても幅広く使用されています。
開発者と運用者が連携して協力する開発や、AWSやGCPに代表されるクラウドを使用する開発で需要があり、高い収入が期待できます。
2位:Go
Goは最初からクラウド環境上で動作することを前提としたクラウドネイティブアプリケーションやDockerやKubernetesといったインフラ管理ツールの開発で使われています。
先進的なクラウドやマイクロサービスで需要が急増していることから単価の高い案件が多数あり、高い収入を期待できます。
3位:TerraForm
AWSなどのクラウドサービス上のサーバやネットワークにコードを定義することでインフラを自動構築できるツールとして使用される言語です。
Terraformを利用することでオペレーションミスが無く、複数システムでコードを再利用することで手動より早く効率化を図ることが可能になります。
インフラの自動化スキルは大規模に管理する企業に需要があるので高収入を期待できるでしょう。
勉強するなら覚悟を!「稼げるけど習得が難しいプログラミング言語」4選!
上記の「稼げるプログラミング言語」のうち、いくつかはすでに仕事でフル活用できるレベルに達している、または「せっかくなら難しいものをマスターしたい!」と考えている方は、次に挙げる「稼げるけど習得が難しいプログラミング言語」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Rust
AmazonやGoogleといった世界的に有名な企業で採用している言語で、高いパフォーマンスと安全性を提供できるのが特徴です。
特に、メモリ管理はプログラマが全責任を持って管理するという考え方が特徴的で、「所有権」「借用」「ライフタイム」といった他の言語にはない独自の概念を理解したうえで正しく使うのが難しいとされています。
Haskell
数学的な理論と厳密な型で、安全性を重視した純粋関数型プログラミングが特徴の言語です。
複雑な言語仕様やメモリ管理、エラーハンドリングの難しさがあるのに加えて他のプログラミング言語で学んだ知識をHaskellに活用することができず、習得には非常に多くの時間と学習コストが必要とされています。
データ分析や科学的な解析に使われており、暗号解析やデジタル信号の処理などを使用する金融・科学・医療などの分野で需要と収入を期待できます。
C++
C++はIoTやAIなどの組み込みやゲーム開発、リアルタイムアプリケーションなどで使用されおり、ポインタやメモリ管理の操作な可能な言語です。
言語仕様が複雑でメモリ管理とエラーハンドリングを理解する必要があり、習得が難しいとされています。
プログラミング言語として汎用性が高く、将来性のある分野で活用されていることから、将来性と高い収入が期待できます。
Scala
オブジェクト指向と関数型の言語を持ったハイブリッドなプログラミング言語です。
また、ScalaはJavaの特徴を引き継ぎつつ、Javaをより進化させた上位互換の後続言語でもあります。
そのため、Javaを基礎として押さえておく必要があるだけでなく、関数型とオブジェクト指向型の両方を理解しておく必要があるため、ScalaはJavaよりも上級者向けで学習コストが高いと言えます。
ですが、Scalaは求人票上で平均年収が高かったプログラミング言語ランキングで1位になったことがあるほどなので、習得できれば稼げる言語として期待できるでしょう。
エンジニアが新しいプログラミング言語を学ぶ際の注意点
流行り・廃れが頻繁に到来するIT業界において、自己研鑽は不可欠です。
しかし、闇雲にプログラミングを学んでいては大した学習効果は得られず、年収アップも期待できません。これから+αのスキルとして新しいプログラミング言語を習得したいと考えている方は、次の点に留意しながら学習に臨みましょう。
目的を持って学習しましょう
新しいプログラミング言語を学習するということは「アプリを作りたい」「AIエンジニアになりたい」など目的が必ずあるはずです。AIエンジニアになりたいのにAIと関係のない言語を学んでも意味がありません。目的を見失ってしまうと挫折につながるので注意しましょう。
稼げるプログラミング言語の条件を確認しましょう
先に説明した通り、稼げるプログラミングの条件は「需要」「単価」「将来性」「習得難易度」「希少性」が関係します。
稼げるプログラミングを身に付けるのが目的であるならば、まずは条件を確認して自分にマッチした言語を選んでください。
陳腐化した技術には時間と労力をかけないようにしましょう
かつてフロントエンジニアに使われていたjQueryというJavaScriptでできることをコンパクトかつ便利にまとめたライブラリ言語が主流で使用されている時期がありました。しかし今ではプラグインが古い、動作が遅くなるなど、の理由で脱jQueryが進んでいます。それなのに今からjQueryに注力するのは微妙でしょう。
最新のトレンドを理解し、陳腐化した技術に時間と労力をかけないようにしてください。
職種に拘らず幅広い視野で考えるようにしましょう
今回は説明の便宜上、稼げるプログラミング言語をフロントエンド、バックエンド、インフラの職種別に分けましたが、「〇〇職種」は「〇〇言語」といったように固執しないようにしましょう。
たとえば、バックエンドエンジニアはPython をWebアプリケーション開発やAI・機械学習の分野として利用されていますが、インフラエンジニアにはインフラ構築の自動化などを実現するために利用されています。
Pythonがどちらの職種でも使用できることを知らなかった場合、自分はインフラエンジニアだからPythonを学ぶ必要はないと決めつけてしまってせっかくの学習機会が失われてしまう可能性があります。言語と職種は拘らないようにしましょう。
チュートリアルから始めてみましょう
プログラミングは暗記ではありません。特に初心者であれば手を動かしてプログラミングするのは大切なことです。
手を動かす学習方法として公式が公開しているチュートリアルから始めてみるのが適切と言えるでしょう。
公式ドキュメントを読みましょう
公式ドキュメントとは、プロジェクト言語のフレームワークやライブラリの内容について書かれている文書のことです。英語で書かれているものが多いのですが、公式組織が公開している文書なので必ず正しいことが書かれています。
個人ブログ等に記載されている情報には誤りが含まれていることがあるので、まずは公式ドキュメントを読むようにしましょう。
一人で黙々と学習しないようにしましょう
一人で黙々と学習するのが悪いわけではありませんが、プログラミング学習はコミュニティサイトがありますので、勉強仲間と協力しながら学習することをおすすめします。
一人では解決できないことも皆で協力し合えば解決できる場合があり、新しいプログラミング言語に挑戦する際には挫折しないように工夫するのが大切です。
エラーを確認するようにしましょう
開発環境の構築やコンパイルで困ったとき、エラーの内容にヒントや手掛かりになるものが必ずあります。プログラミング学習ではエラーの内容を見ることが肝要です。
学習コストの低い言語から学習するようにしましょう
「稼げるけど習得が難しい言語」でも紹介したScalaはJavaの上位言語であり、上級者向けになります。いくら多くの収入が期待できるからといって、それを知らないでJavaを飛ばしていきなりScalaから学習を開始してしまうのはナンセンスです。
特にプログラミング初心者は学習難易度を事前に知ったうえで学習を始めるのが大切です。
プログラミング言語ごとの違いを理解しましょう
当然と言えば当然なのですが、プログラミング言語ごとに違いがあります。
たとえば、KotlinはJavaよりコードがシンプルでわかりやすくしたものですが、それだけでなく、KotlinにはJavaで陥りがちなNullPointerExceptionを防ぐ仕組みがあります。そのことを知っているのと知らないのでは、開発するソースの品質が変わってきます。
また、プログラミング言語の一部を無効化するコメントアウトの書き方一つをとってみても、JavaScriptは「//」、Rubyは「#」、HTMLは「<!– –>」と異なります。
「コメントアウトぐらい間違っても……」と思われがちですが、サーバ上で直接動かしているソースを修正して運用している場合にはコメントアウトの記述を間違っただけで実行エラーになり、システムが停止して大きな障害を引き起こす要因となってしまうことがあります。
知っている言語のコーディング規約や知識がすでに身に付いてしまっている状態で新しい言語を学ぶときは、思い込みを捨てて真っ白な状態から学ぶ気持ちで学習するようにしましょう。
プログラミング言語の仕組みを理解するようにしましょう
Javaで実装する例として、マルチスレッドで並列処理にして処理が速くできたものの、代償として負荷が増えてサーバが落ちるようになってしまうことがあります。これはサービスとして致命的ですが、処理速度とサーバ負荷の概念を知っておけば避けられることです。
プログラミングはさまざまな概念や仕組みについて理解しながら学習するようにしましょう。
フレームワークも学習するようにしましょう
JavaScriptでもフレームワークを使わない素のJavaScriptとReactやVue.jsとではコードの書き方や概念、使用できるライブラリ群が変わってきます。また、案件によってその言語のフレームワークを使えることが条件になっている場合が多いです。
新しいプログラミング言語を学習する場合、フレームワークについても学習するようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介した言語は現役エンジニアの視点から見ても需要が高く、将来性があり、収入面でも期待が持てるものばかりです。これらの情報をもとに自分に最適な言語を選び、年収アップを目指していきましょう。
常に新しい知識を取り入れて成長することが、エンジニアとしての成長と希望する年収額を達成する鍵となります。
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