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2024/10/04

【2025年最新】フロントエンドエンジニアがAWSを学ぶべき理由と、おすすめサービス3選

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Last Updated on 2025年11月10日 by idh-recruit

「AWSはインフラエンジニアやバックエンドエンジニアが扱う領域」――そんな考え方は、もう過去のものです。
開発現場において「AWSって何?」とは言っていられない状況にある昨今。にもかかわらず、JavaScriptフレームワークやバックエンド言語の学習に追われて、AWSを後回しにしているフロントエンドエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フロントエンドエンジニアがAWSのスキルを習得すべき理由と、最初に学ぶべきおすすめのAWSサービスについて、現役エンジニアの視点から解説します。

【この記事を書いた人】
<K.Y>
経歴10年以上のエンジニア。言語・担当・業務にこだわりはなく、アセンブラから最新の言語まで幅広く経験。

AWSとは?フロントエンドエンジニアが知っておくべき基礎知識

AWS(Amazon Web Services) とは、Amazonが提供するクラウドサービスプラットフォームです。サーバー、データベース、ストレージ、ネットワーキング、人工知能(AI)、機械学習(ML)など、2025年現在で320種類以上ものITインフラサービスを提供しています。
このような幅広いサービスを提供しているため、「毎日誰かが、どこかで、何らかの形でAWSを利用している」と言っても過言ではありません。
日々ITと向き合うフロントエンドエンジニアの皆さんも、ウェブサイトやアプリケーションのデプロイ、開発環境の構築で、実はすでにAWSのお世話になっているはずです。

なぜ今、フロントエンドエンジニアがAWSを学ぶべきなのか?

理由1:フルスタックスキルで市場価値が大幅アップ

AWSを習得することで、フロントエンドのスキルに加えて、クラウドインフラやバックエンドの基本的な知識を身につけられます。

例えば…

  • Amazon S3を使った静的サイトのホスティング
  • API Gateway + AWS Lambdaによるサーバーレスアーキテクチャの構築
  • AWS Amplifyでのフロントエンド・バックエンド統合開発

こうしたAWSサービスを活用することで、アプリケーションの全体像を理解する力が養われ、より価値の高いエンジニアとして評価されるようになります。
特に、クラウド環境でのアプリケーション運用、データ管理、セキュリティ設定など、インフラ関連の知識は、今やフロントエンドエンジニアにとっても必須スキルです。

理由2:AI時代に求められるオールマイティな対応力

AI技術が台頭している現在、IT業界の仕事は大きな変革期を迎えています。
特にパターンを流用しやすいフロントエンド開発は、AIの影響を最も受ける可能性が高い分野です。そうなると、「私はフロントエンドエンジニアなのでフロント部分しかやりません」という姿勢では、市場で生き残ることが難しくなるでしょう。
フロントエンド・バックエンド・インフラを問わず、オールマイティに対応できる知識とスキルが求められる時代がすぐそこまで来ています。

理由3:転職・キャリアアップに直結するスキル

これが最大の理由かもしれません。
現在、クラウドスキルはエンジニアにとって必須となっており、AWSの知識があるエンジニアは、より多くの仕事の機会に恵まれます。AWSはクラウド市場で最も利用されているプラットフォームであるため、AWSに対応できるエンジニアとそうでないエンジニアでは、当然スキルがある前者が選ばれます。
“あると高評価”となる技術の中でも、AWSは常に上位にランクインしています。
逆に言えば、AWSに対応できないエンジニアは、自身がレガシー化してしまうリスクがあるのです。

フロントエンドエンジニアにおすすめのAWSサービス3選

AWSサービスをチェックするビジネススーツ姿の女性と、チェックリストのイラスト。

AWSには320種類以上ものサービスがあるため、「どこから手をつけていいのか分からない」と迷う方も多いでしょう。
ここでは、現役エンジニアの視点からフロントエンドエンジニアが最初に学ぶべきAWSサービスを、おすすめ順に紹介します。

1. Amazon S3:静的サイトホスティングの決定版

Amazon S3(Simple Storage Service) は、信頼性が高く、スケーラブルなウェブ上のストレージサービスです。

🔻主な特徴

  • データのバックアップやファイル保管に加え、静的ウェブサイトのホスティングも可能
  • 操作がシンプルで学習コストが低い
  • サーバーのセットアップや管理の煩雑な手続きが不要
  • 従量課金制で、初期コストを抑えつつ始められる

フロントエンド開発ができるエンジニアなら、S3を使えば難なくサイトを公開できるでしょう。
Amazon S3はクラウドストレージの基本であり、AWS初心者が最初に学ぶべき重要なサービスです。特に、AWSを活用して迅速にサイトをデプロイしたいフロントエンドエンジニアにとって、必ず覚えておくべきツールの一つと言えます。

2. Amazon Route 53:ドメイン管理とDNSルーティング

Amazon Route 53は、ドメインの取得やDNSルーティングの設定を簡単に行えるサービスです。

🔻主な特徴

  • ウェブサイトを公開する際のドメイン管理やトラフィックルーティングを簡単に設定
  • 覚えるべき内容も多くなく、初学者にも取り組みやすい
  • Amazon S3と組み合わせることで、静的サイトの公開が簡単に

たとえば、独自ドメインを簡単に設定し、ユーザーに信頼感のあるURLでサイトを運用できます。サイト運用に欠かせないツールと言えるでしょう。

3. AWS Lambda:サーバーレスで動的サイトを実現

AWS Lambdaは、サーバーを借りるのではなく、プログラムをWeb上で作成し、必要に応じて実行される画期的なサービスです。

🔻主な特徴

  • Amazon S3と組み合わせることで、サーバーレスな動的サイトを公開可能
  • 使い方次第でサーバーより高速かつ低コストな処理が可能
  • 先駆者も多く、他のサービスと比べて習得しやすい

ただし、汎用性の高さゆえに技術的難易度は少し高く、Web公開時は他のサービスとの併用が推奨されます。それでも、モダンなフロントエンド開発には欠かせないサービスの一つです。

注目のフロントエンド向けAWSサービス

AWS Amplify:フロントエンド開発を爆速化

AWS Amplifyは、フロントエンドエンジニアのための統合開発プラットフォームです。

🔻2025年の注目アップデート

  • スキュー保護機能:デプロイ時のバージョン不整合を防止し、ユーザーに正しいバージョンを提供
  • WAF統合の正式対応:IPアドレス制限や地理的制限をAmplifyコンソールから簡単に設定可能
  • IAM SSRロール対応:SSRアプリケーションでセキュアなAWSサービスアクセスを可能に

🔻主な機能

  • React、Vue.js、Angularなど主要フロントエンドフレームワークに対応
  • 認証、API、データベース、ストレージなどのバックエンド機能を数クリックで実装
  • GitHubと連携したCI/CDパイプラインの自動構築

Amplifyを使えば、フロントエンドエンジニアでもバックエンドを含むフルスタックアプリケーションを迅速に開発できます。

フロントエンドエンジニアがAWSを実際に利用する場面

フロントエンドエンジニアがAWSを利用する場面は、業務の中で非常に多くあります。
モダンなツールを積極的に活用する現場であれば、複数のAWSサービスを使っていることも珍しくありません。やはり、早めにAWSを学んでおいて損はないのです。

 具体的な利用シーン

  1. テスト環境の構築
    本番環境にデプロイする前に、テスト用として仮のサイトをAWS上に簡単に公開し、クライアントやチームメンバーに確認してもらう。
  2. インフラ設定への関与
    プロジェクトや現場によっては、フロントエンドエンジニアであってもインフラの設定や管理に携わる必要が出てくることも。
  3. API管理とリアルタイムデータ処理
    モダンなウェブアプリケーションを構築する際、AWS API GatewayやAWS AppSyncなどを活用。
  4. ストレージの利用
    画像やファイルのアップロード機能を実装する際、Amazon S3を活用。

FAQ: フロントエンドエンジニアがAWSを学ぶ際のよくある質問

Q1. AWSは初心者でも学習できますか?

A1. はい、初心者でも学習可能です。特にフロントエンドエンジニアの方であれば、Amazon S3のような学習コストが低く、操作がシンプルなサービスから始めることをおすすめします。S3を使えば、HTMLやCSSの知識だけで静的サイトを公開できるため、難なく最初の一歩を踏み出せるでしょう。また、AWS公式ドキュメントやチュートリアルが非常に充実しているため、独学でも十分に習得可能です。

Q2. フロントエンドエンジニアがAWSを習得するのにどれくらい時間がかかりますか?

A2. 基礎的なサービス(S3、Route 53など)は習得しやすく、フロントエンドの知識があれば比較的スムーズに使いこなせます。AWS Lambdaのようなサーバーレスアーキテクチャは、より深い理解が必要になるため、段階的に学習を進めると良いでしょう。ただし、AWSは320種類以上のサービスがあり、常に新機能がリリースされるため、継続的な学習が大切です。まずは必要なサービスから段階的に学んでいくことをおすすめします。

Q3. AWSスキルは転職に有利ですか?

A3. 非常に有利です。現在、クラウドスキルはエンジニアにとって必須となっており、AWSの知識があるエンジニアは、より多くの仕事の機会に恵まれます。AWSはクラウド市場で最も利用されているプラットフォームであるため、AWS対応ができるエンジニアとそうでないエンジニアでは、当然前者が選ばれます。特にフロントエンドエンジニアがインフラスキルも持っていると、フルスタック対応できる貴重な人材として高く評価されるでしょう。

Q4. フロントエンドエンジニアが最初に学ぶべきAWSサービスは?

A4. まずはAmazon S3、Amazon Route 53、AWS Lambdaの3つのサービスから始めることをおすすめします。Amazon S3は静的サイトのホスティングに最適で、学習コストが低く初心者でも扱いやすいサービスです。Amazon Route 53はドメイン管理とDNS設定ができ、S3と組み合わせることで独自ドメインでのサイト公開が可能になります。そしてAWS Lambdaを習得すれば、サーバーレスアーキテクチャの基礎を学び、動的な処理を実装できるようになります。これらのサービスを習得すれば、フロントエンドからバックエンドまで一貫した開発が可能になります。

Q5. 他のクラウドサービス(Azure、GCP)とAWSの違いは?

A5. AWSは、クラウド市場で最大のシェアを持つため採用企業が最も多く、320種類以上の豊富なサービスラインナップを誇ります。また、ユーザー数が多いため、公式ドキュメントやチュートリアル、コミュニティによる情報が最も充実しており、日本語の学習リソースも豊富で学習しやすい環境が整っています。AzureはMicrosoft製品との連携に強く、GCPはデータ分析やAI/ML分野に強みがありますが、クラウドの基本を学ぶならまずAWSからというのが一般的です。AWSで学んだクラウドの基本的な考え方は、他のクラウドサービスでも応用できます。

まとめ:AWSスキルで未来のキャリアを切り拓こう!

AWSを習得することは、単に新しい技術を身につけるだけではなく、フロントエンドエンジニアとして自分の可能性を広げるための重要な一歩です。
クラウドインフラやサーバーレスアーキテクチャの知識があるエンジニアとそうでないエンジニアとの間には、今後ますます大きな差が生まれるでしょう。
幸い、AWSはシェアナンバーワンということもあり、公式のドキュメントやコミュニティによるチュートリアルが非常に充実しています。
AWSが手付かずになっているフロントエンドエンジニアの方は、ぜひ今日から学習を始めましょう!

🔎参考資料

AWS公式ドキュメント
AWS公式トレーニング
AWS の最新情報
AWS認定資格 (AWS Certified Solutions Architect – Associate)

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