エンジニア3年目で『仕事ができない』と感じたら?壁の乗り越え方と転職の考え方
2024/03/07
若手エンジニア転職成功事例|22歳女性が語るキャリアアップ体験談

Last Updated on 2025年8月28日 by idh-recruit
Contents
はじめに
少子高齢化社会の進行により、様々な業界で若手人材不足が深刻化しています。年齢層が比較的若いとされるIT業界においても、この傾向は例外ではありません。多くの現場で危機感が募る中、若手エンジニアの確保と育成は業界全体の重要課題となっています。
株式会社アイ・ディ・エイチでも、事業の長期的な継続と発展、組織や企業文化の活性化が期待できる若手人材の採用を重視しており、人事チームは日々将来有望な若き力の開拓に力を入れています。
そこで今回ご紹介するのは、当社の若手エンジニアであるM.Kさんです。弱冠22歳の彼女が未経験からIT業界に足を踏み入れたきっかけや現場デビューのエピソード、経験1年半での当社への転職経緯、現在の働き方や今後の目標などを語っていただきました。
【M.Kさんのプロフィール】
年齢: 22歳(2024年時点でIDH最年少)
職種: インフラ/ネットワークエンジニア(Microsoft Azure専門)
保有資格: CCNA、AZ-900取得済み(AZ-104取得に向け勉強中)
M.Kさんは実務で学びながらスキルを身につけた”叩き上げ”の女性エンジニア。趣味はゲームと遠出で、特に下町散策が好きとのこと。次に行ってみたい場所は高尾山だそうです。
エンジニアのキャリアスタート:大学中退から転職への道
きっかけは将来への不安
M.Kさんは少し前まで大学で商学を学ぶ普通の女子大生でした。そのまま行けば多くの学生と同様に、キャンパスライフを楽しみながら単位を取得し、就職活動に励んでいたことでしょう。ところが——。
M.Kさん
私は大学を中退しています。しかし、中退をしたものの、その後に具体的なプランがあったわけではなく、途方に暮れる時期を過ごすことになりました。大学生という肩書きを自ら捨てた私が手にしたのは、ありあまる時間と焦りです。
徐々に「この時間を無駄にしたくない。何かしなければ」と居ても立ってもいられなくなり、ありとあらゆる仕事を調べてキャリアプランを考え始めました。
そうした中で私が心惹かれたのが「手に職」をつけること。出産や育児、介護などライフイベントがあっても続けられる技術職は、女性として生きるうえで大きな武器になると思ったんです。
インフラエンジニアを選んだ理由
M.Kさんがエンジニアの中でもインフラ系を選んだ理由について聞いてみました。
M.Kさん
数あるエンジニア職種の中からインフラ系を選んだのは、未経験でもチャレンジしやすく、他のエンジニア職種と比べて高度なプログラミングスキルが必要とされないため(不要なわけではありませんが)と聞いたからです。さらに、市場需要が高いということも決め手となりました。
1社目のSES企業へ入社し、厳しい現実に直面
1ヶ月研修後の現場デビュー
M.Kさんは未経験者の受け入れも行っているSES企業に入社し、1ヶ月の研修を経て現場デビューを果たします。しかし、事前に聞いていた「未経験者でもチャレンジしやすい」という情報とは異なり、現実は想像以上に厳しいものでした。
M.Kさん
確かに、インフラ系エンジニアは他のエンジニア職と比べると未経験からでも始めやすく、開発系ほど高度なプログラミングスキルは求められません。しかし、インフラにはインフラの難しさがあります。
1ヶ月の研修でサーバーに触ったり、コマンドを操作することが楽しく「この調子ならやっていけそう」と感じていましたが、いざ現場に出るとわからないことだらけで全く歯が立ちませんでした。
毎日が試行錯誤の連続
現場の雰囲気は良好で失敗にも寛容でしたが、多忙な環境のため新人が気軽に質問できる状況ではありませんでした。M.Kさんは独学で成長していくしかない環境で、必死に努力を重ねます。
M.Kさん
現場では努めて明るく振る舞っていましたが、実際は「わからない・調べる・実践」を繰り返す”鴨の水かき”状態でした。多くのエンジニアが同様の経験をしていると思いますが、現場デビューしてしばらくの期間が一番きつい時期ではないでしょうか。
転職を決意:経験1年半での大きな決断
転機となったWantedlyからの連絡
現場に出て1年半が経った頃、M.Kさんに予想外の転機が訪れます。転職を具体的に検討していたわけではありませんが、何気なく登録していたビジネスSNSから一通の連絡が届いたのです。
M.Kさん
すぐに転職するつもりはなかったものの、登録だけしていたWantedly。ある日、そこを通してカジュアル面談の連絡が届きました。現在所属するIDHからです。面談では現在のスキルや経験で参画できる案件や単価など、かなり具体的な話が出たことに驚きました。経験1年半の見習いエンジニアに転職のチャンスはないと思っていましたし、何よりも提示された単価50万円には思わず息をのみました。
ここに移ろう。転職しよう――。
若手の頑張りを早い段階で評価してくれる会社はそれほど多くありません。迷いはありませんでした。
エンジニアの成長ポテンシャルを正当に評価してくれるIDHとの出会いが、M.Kさんの転職成功の鍵となりました。
IDHへの転職によって得た新しい働き方
M.KさんがIDHへの転職後に参画したのは、現代ビジネスに欠かせない重要なインフラ構築プロジェクトです。
M.Kさん
現在はMicrosoft Azureを用いた仮想デスクトップインフラストラクチャ(遠隔地から企業や自治体のホストコンピューターにアクセスできるシステム)を構築するプロジェクトに参画しています。このシステムはどこからでも作業環境を維持できるので、リモートワークや各種オンラインサービスの提供、緊急時の事業継続性の確保、経費削減など多くのメリットがあります。このようなシステムインフラに携われることは、この上ないやりがいですし、単価ももちろん面談時に提示された額。「入ってみたら違った」なんていうことはありませんでした!
健康的なエンジニアライフの実現
転職後のM.Kさんの1日は、「エンジニアは激務」というイメージを覆すほど健康的です。
時間 | 活動内容 |
---|---|
8:00 | 起床・朝食準備 |
9:00 | 業務開始(リモートワーク) |
12:00 | 昼休憩 |
17:45 | 業務終了 |
18:00~ | 先輩との技術相談など |
M.Kさん
リモートワークなので、出社をされている方と比べると時間にかなり余裕があります。出勤時のお化粧や服選びなどの時間をカットできるので本当に楽です。
朝は家にあるもので簡単に朝食をとって、9時からの始業に備えます。ランチは自分で用意しますが、時々Uber Eatsで注文することも。
現在の案件は17時45分終業で、残業はほとんどありません。かなり恵まれた社会人生活ではないかと思います。終業後は現場の先輩エンジニアの方と業務や新しい技術について話すことがあり、私にとっては”プチ勉強会”のような感じになっています。
転職後は副業との両立も実現
IDHでは業務に支障がない範囲で副業を認めており、M.Kさんは塾講師として「エンジニアとは別の顔」も持っています。
M.Kさん
終業後は塾講師として勤務することもあります。エンジニアとしてはまだまだ教えてもらうことが多い立場ですが、塾では生徒を教える先生です。学生時代の家庭教師のアルバイトがとても楽しかったので、またこうした形で教育に携われるのは嬉しいですし、本業とは別の顔を持てるのは、副業の大きなメリットだと思います。また、エンジニアの仕事で培った論理的思考力や問題解決能力も、教育現場で活かせていると感じています。
転職により実現したワークライフバランスが、M.Kさんの副業活動を支えています。定時退社が徹底されているからこそ、複数の分野でスキルを磨くことができるのです。
20代女性エンジニアが感じる現実と課題
技術習得と女性エンジニアとしての現状
若手女性エンジニアとしてのM.Kさんが現在の環境で感じていることを聞いてみました。
M.Kさん
幸い、技術については先輩エンジニアからのアドバイスやChatGPTの活用で効率的に学べています。また、女性エンジニアはまだ少ないですが、IT業界は全体的にホワイト化が進んでいるため、女性であることにハンディキャップを感じたことはありません。
SESエンジニアが直面する孤独感という課題
一方で、M.Kさんには若手エンジニアならではの悩みもあるとのこと。
M.Kさん
一点、ちょっとした悩みはあります。人間関係で生じるモヤモヤ感を気軽に語れる環境が少ないことです。これは以前在籍したSES企業での経験ですが、同じプロジェクトのチームメンバーとして働いていても、SESエンジニアは食事会に呼ばれないことがありました。派遣先のプロパー社員の方にとって、私たちは”外様”だからでしょう。
このような扱いは、外部から派遣されるエンジニアの宿命かもしれませんが、寂しさと孤独を感じざるを得ませんでした。若手エンジニアとしては、今後このような気持ちを共有できる場がもっと増えてくれれば……と思います。
エンジニアとしての将来設計
技術スキル向上への取り組み
M.Kさんが描く技術面での将来への展望を聞いてみました。
M.Kさん
まずはMicrosoft Azureのスキルを上げて、より高度なインフラを構築できるようになりたいです。そのため、現在は以前取得したAZ-900(Microsoft Azureの認定資格)より難易度の高いAZ-104の取得を目指して勉強しています。
クラウドコンピューティングは将来、業界を問わず様々な業務を効率化できる画期的な技術。産業構造や人々の働き方に大きな影響を与える仕事ができることを誇りに思います。未来が楽しみになる、この業界に入って正解でした。
年収目標と長期的なキャリアビジョン
続いて、年収面での目標について伺いました。
M.Kさん
年収面での目標は、40代または50代で年収1000万円の達成です。日本はここ30年間で年収がほとんど上がらない状態ですが、この業界と仕事であれば可能な数字ではないでしょうか。
若手の育成と業界貢献への想い
M.Kさんは、将来的な後輩育成についても話してくださいました。
M.Kさん
チャンスがあれば挑戦してみたいのが若手の育成。現場に出たばかりの当時はわからないことだらけで本当に苦労しましたが、そのとき感じたのは、座学と実際の業務の間に隔たりがあり過ぎるということです。ですから、近い将来、私が中堅となって若手エンジニアの育成を任された際には「その場で不明点を質問・解消できる、育成に重点を置いたOJT」を実践したいと思っています。
どの業界でも、次世代を担う者がいなければ、いずれは廃れていきます。大好きなフィールドが消えてしまわないよう、この業界と仕事の魅力をしっかり伝えていきたいです。
FAQ:若手エンジニア転職に関するよくある質問
A1. はい、可能です。M.Kさんは経験1年半で転職し、単価50万円を実現しました。20代エンジニアの転職では、経験年数よりも学習意欲と成長ポテンシャルが重視される傾向にあります。継続的な資格取得や技術習得への姿勢をアピールすることで、経験が浅くても条件アップが期待できます。 A2. 技術的な知識はもちろんですが、最も重要なのは継続的な学習意欲とチャレンジ精神をアピールすることです。M.Kさんのように資格取得への具体的な取り組みや、現場で直面した課題をどう乗り越えたかを具体例で説明できるよう準備しましょう。また、将来のキャリアビジョンを明確に伝えることも評価につながります。 A3. はい、十分実現可能です。M.Kさんの例では、リモートワーク中心で17時45分定時退社、残業もほとんどありません。IT業界全体のホワイト化が進んでおり、女性エンジニアでも本業と副業を両立したり、プライベートな時間を確保したりできる環境が整っています。企業選びの際は働き方の柔軟性を確認することが重要です。 A4. 「手に職」をつけるという意識を持つことが重要です。M.Kさんが語るように、出産や育児、介護などのライフイベントがあっても続けられる技術職は、女性にとって大きな強みになります。また、技術スキルの向上だけでなく、将来的な後輩育成や組織への貢献も視野に入れたキャリア設計を心がけることで、長期的な成長が期待できます。Q1. 20代の経験が浅いエンジニアでも転職で年収アップできますか?
Q2. 若手エンジニアが転職面接に臨むにあたっての重要なポイントは?
Q3. 女性エンジニアのワークライフバランスは実現可能ですか?
Q4. 女性エンジニアのキャリア形成で重要なことは?
まとめ:経験1年半でも実現できる転職成功の秘訣
M.Kさんの転職体験談から、若手エンジニアが転職で成功するための具体的な戦略が見えてきました。経験1年半という短期間でも、適切な準備と行動により大幅なキャリアアップを実現できることがわかります。
若手エンジニア転職成功の3つのポイント
1. 継続的なスキルアップを怠らない
- 資格取得(M.KさんはCCNA、AZ-900を取得済み)
- ChatGPTなどのツールを使った効率的学習
- 先輩エンジニアとの技術相談の活用
2. 採用プラットフォームを戦略的に活用
- Wantedlyなどのビジネス SNSへの登録
- 日頃からキャリアに関するアンテナを張っておく
- スカウトメッセージが来た際の積極的な対応
3. 自分に合った企業環境を見極める
- 面談での透明性と信頼性(条件の明確な提示)
- 若手の成長を支援する環境かどうかの確認
- 働き方の価値観が合うかどうか(リモートワークや副業制度などのチェック)
M.Kさんからのメッセージ
M.Kさん
この記事を読んでいただいた若手エンジニアの皆さんに、経験が浅くても転職でキャリアアップは十分可能だということをお伝えできたなら幸いです。私自身、経験1年半で転職なんて無理だと思っていましたが、日々学び続ける姿勢とチャンスを逃さない判断力で道は開けました。皆さんも一歩踏み出す勇気を持って、新しい可能性にチャレンジしてみてください。
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